このような症状があればご相談下さい
- ひどい筋肉のコリ
- コリに加えて、ビリビリとした神経痛のような症状があるけど、検査では椎間板ヘルニアなどの明らかな病気は指摘されなかった
ひどい筋肉のコリへの治療
“慢性のひどい筋肉のコリ”は専門的には、筋肉内または筋膜上の非常に過敏性の高まった部位を起因とする複合的な状態と言えます。
原因 | 筋肉のコリは言うならば、筋肉の短縮(縮み)です。筋肉が縮んでしまう原因は様々ですが、不良な姿勢、加齢、睡眠不足、疲労、運動不足、栄養障害などが言われています。 |
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診断方法 | 採血検査や画像検査(レントゲン、MRIなど)では特徴的な所見がみられません。そのため、症状や診察所見から診断することとなります。診察所見としては筋肉の柔軟性が低下していること、圧迫によって強い痛みを引き起こす硬結(かたまり)がみられることの2点が非常に重要です。 |
治療法 | 治療については、姿勢に気を付け、栄養バランスのとれた食事を心がけ、適度に運動をして、適正な睡眠時間を確保する、といったいわゆる“規則正しい生活”が第一です。 ただし、何週間も、何ヶ月も、時には何年間も続くコリについては、当院で医師が施術するはり治療である、IMS(intra muscular stimulation:筋肉内刺激)治療や筋膜リリース注射も有効と考えます。 |
IMS治療は、のちにワシントン大学総合ペインセンターの教授になるカナダ人医師Dr. Chan Gunnによって1970年代に開発された治療法です。その根底には整形外科学、リハビリテーション学や解剖学への深い理解と豊富な経験があります。
東京慈恵会医科大学附属病院ペインクリニックに在籍していた当時、大学病院としては唯一この治療法に取り組んでおりましたので、その際に手技を習得いたしました。
実際の方法ですが、コリの原因となっている筋肉や腱を同定し、”はり”を刺入します。場合によっては、ねじるなどの操作を加えます(何ヶ所か行います)。これにより直接的な電気刺激や反射メカニズムを引き起こし、筋肉の自発的な電気的収縮を減らし、それに続いて筋肉の弛緩を引き起こすことができます。つまり、コリかたまった筋肉がほぐれます。
もっとも大事なことですが、医学的な診察や検査を行い、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が症状の原因となっている場合には、IMS治療の適応とはなりません。つまり診断が重要です。医学的な診断は国家資格を持つ医師にしかできません。そのため当院では一般的な鍼灸院とは異なり、医学的な診断と治療が行える医師によって”はり治療”を行っております。
使用するのは東洋医学で使われる”はり”と同じです。筋肉の奥深くまで到達する最も細い器具が”はり”だからです。ただし、治療概念はいわゆるツボに刺す東洋医学の”はり”とは全く異なります。IMS治療では、原因となっている筋肉や腱に直接刺入します。
また、同じ西洋医学的アプローチであるトリガーポイント注射との違いですが、IMS治療で使用する”はり”はトリガーポイント注射で用いる注射針よりもはるかに細いので、筋肉や神経を傷つけにくいという特徴があります。また、局所麻酔薬などの注射液を使わないので、副作用も非常に少ないと言えます。(一方、痛みを引き起こしている筋肉へ刺入した際は、ズーンという強い痛みが出ることがあります。)
IMS治療は自由診療です。
小範囲(腰、肩など身体のパーツ1個所) | 5,500円(税込) |
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中範囲(腰と肩など身体のパーツ2個所) | 8,800円(税込) |
大範囲(身体のパーツが3個所以上) | 11,000円(税込) |
※適切な治療の回数は通常1週間に1~2回です。5~8回を目安に行います。
※上記費用は治療の金額です。検査などで別途費用がかかることがございます。詳しくはお尋ね下さい。
※初回は問診・説明のため、上記に加えて初診料2,200円(税込)を頂戴しております。
IMS治療と同じく、ひどい筋肉のコリに対する治療法です。こちらでは、”はり”ではなく通常の注射針を使用します。超音波(エコー)によりコリの原因となっている筋肉や腱を確認し、その表面(筋膜や腱膜)に生理食塩水や場合により局所麻酔薬を注入します。針による直接的刺激としての筋弛緩作用に加え、注入する薬剤により、癒着した筋肉どうしが剥がれることで、筋肉の動きがスムースとなり、コリが和らぎます。
トリガーポイント注射はそもそもコリに対する治療ではありません。また、トリガーポイント注射は超音波(エコー)を使用しないため、筋膜や腱膜に正確に針を刺入することができません。このため効果に違いが生じます。
筋膜リリース注射は自由診療です。
注射器1本(薬液10ml) | 5,500円(税込) |
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注射器2本目からは1本追加ごとに | 3,300円(税込) |
※なお注射器1本で行える治療部位は1~2個所になります。
※適切な治療の回数は通常1週間に1~2回です。
※上記費用は治療の金額です。検査などで別途費用がかかることがございます。詳しくはお尋ね下さい。
※初回は問診・説明のため、上記に加えて初診料2,200円(税込)を頂戴しております。